足関節背屈可動域制限に対する運動療法と局所解剖を開催しました!
本日、工藤先生と荒川先生のコラボ企画である「関節可動域制限に対する運動療法と局所解剖」が開催されました。
本来であれば対面でやりたかったのですが、新型コロナウイルス感染症の感染の感染拡大によりオンライン開催となりました。。。
第1回目のテーマは足関節背屈制限。
特に距骨前脂肪体とは?腓骨筋周囲の神経血管の走行や位置関係は?といったことに切り込んで、ご講演いただきました。
工藤先生からは
なぜ背屈すると足関節の前方が痛くなるのか?
痛みを出している組織は?
非荷重位では痛みがなくなったのに、なぜ荷重位で痛みが出るのか?
訴えがあるのは局所であり、解剖学的な理解が必要です。
また、正常な運動学や病態運動学の知識が必要になります。
工藤先生の豊富な研究結果とエコー解剖に加えてご講義いただき、背屈制限の改善に必要な情報をたくさんいただいた内容となりました。
荒川先生からは
そもそも問題となる組織はどこなのか?
脂肪体と脂肪組織は違う。疎性結合組織としてとらえることが重要。
距腿関節の前方がつまってるっていうのはどういうことなのか?
距骨前脂肪体とその周辺組織はどうなっているのか?
足底部痛と外側足底神経・外側足底動静脈の走行と周辺位置関係は?
理学療法士として、自分が行っている徒手療法は一体何を動かして何を治しているのか?
それを説明するためには「組織」の理解が不可欠です。
そして、その組織は解剖学的にどこに存在し、どのように動かすと?どうなること予想されるのか?
周辺組織とのつながりから考えられることは?
これらのことを解剖学というキーワードでご説明いただき、足関節背屈時の前方のつまり感や足底部痛に関する治療のヒントについてご講演いただきました。
ですが、基本的な組織や関節構造の理解が深まるからこそ、局所の症状を理解することができ、さらにはそれらの症状を引き起こす運動学的な問題を考えることができると思います。
本日参加された先生方は一日お疲れさまでした!
次回は11月20日(日)に「膝関節関節可動域制限に対する運動療法と局所解剖」を開催する予定となっております。
今回参加できなかった方、今回は録画だったけど、次回は対面で参加したいという方、当研究会のセミナーにご興味のある方、ぜひ皆さまのご参加お待ちしております。